涙の理由を、君は知らない


「あ! アルパカ!」

隣のお店に、大量の小さな白いアルパカのぬいぐるみを見つけた。
どうやら海外から輸入されたもののようで、ゲームセンターのクレーンゲームで見るようなものよりも、毛がごわごわしていて、ちょっと不細工だった。

「きゃーぶさいくー」

「不細工で喜ぶな」

私がアルパカに夢中でいると、彼は笑って突っ込みを入れた。

なんでアルパカが好きって、そりゃ、ね。

毛のもふもふ具合とか、なんとなく、誰かさんに似てるから。





「あ、くま!」

また別のお店では、くまの縫いぐるみに興味をそそられる。
さっきから動物に興味を惹かれすぎている自分。

それを見ていた彼が、私がさっきくまのキャラクターを可愛いと言っていたのを思い出したのか、微笑んで、


「くまさん好きだね」

と言った。

いや、くまさんとか、何その言い方。


あなた、可愛いすぎる。


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