涙の理由を、君は知らない


「んー…、これにしよっか」


他のとも見比べつつ考えた彼は、結局、私が提案したピンクのアイロンに買うことに決めた。


「あたしカメラ見てるー」


そう、お会計に向かう彼に言って、最初はカメラを見ていたけど、好奇心のまま他の家電を見る。

最近の家電ってすごい。

電子レンジとか、いつの間にあんな巨大でごつい感じになっていたのだろう。あと、炊飯器も、パン焼けちゃうってどういうことなの。

夢中になってみていると、彼からメール。


『どこだー!!』


って、あ、ちょっと忘れてた。

慌てて入口付近に戻り、私を探している彼と合流。


「迷子にならない!」

「すみませんっ」


ちょっとお叱りを受けて、次は二人で上の階にある本屋さんへ。


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