聞き覚えのある低い声がした。


ゆいが恐る恐る振り返ると

そこには無表情の
吉田君と

「わーゆいちゃんだ~」
と言いながら笑っている
祐太くんがいた。


「よ、吉田君・・・
今のには深い意味はなくて・・」


「ドリンクバー」


「え?」


「ドリンクバー奢ってくれたら許す。」

と言った吉田君の顔は少し笑っていた。

ゆいはその表情を見て


「もちろんです!
奢らせてください!」

と元気に言った。


それからは4人でおしゃべりをした。

おしゃべりを始めて20分くらいがたった時


プルルルル・・・

「あ、ごめん電話だ。
ちょっと出てくるね」

智香は席を離れた。


だけどすぐ戻ってきて

「ごめん!!
妹が熱出したみたい。
親も今旅行でいないから・・・」


「私も何か手伝うよ!」


「大丈夫。
私だけで何とかなるから
じゃぁまた学校で」

「わかった。
何か困ったことあったらメールしてきてね」


「ありがとう。じゃぁ皆バイバイ」


智香は急いで帰って行った。