するとその男の子が私の存在に気づいたらしく


「あれ?もしかして俺お邪魔だった?」

「全然そんなことないよ!
 仲いいんだね!」


「俺とはるちゃんは中学の頃から
 大親友なんだ!」


「大親友とかやめてくれ」

吉田くんがため息をつきながら言った。


そんな吉田くんの言葉を無視して


「あ、俺は富永祐太!祐太って呼んでね!」


「私は森川ゆい。よろしくね!」


「ゆいちゃんかー可愛いなぁ」


予想もしてなかった言葉に


私は椅子からずれ落ちそうになってしまった。


「ふふふ、やっぱかーわいっ」


祐太くんは笑顔でスキップをしながら

教室へ帰って行った。


「スキップって・・・
 祐太くんの方が可愛いくらいじゃん」


私は少し呆れてしまった。