そしてそのままゆっくり、ベッドに押し倒した。


両手で頭を固定しながらの、深く濃厚な口づけ。


今までの時を埋めるかのように、薫を求める。


「…んっ……」


角度を変えながらする口づけは、優しいながらもだんだんと激しくなる。


舌を絡めあい、熱いものが込み上げた。


夾は片手で、薫の服に手をかける。

ボタンを外し、下着の上から膨らみに手を添えた。


ビクリという反応すら懐かしい。


キスは止めず、そのまま胸に愛撫をする。

久しぶりの感触。


……もう止まらなかった。



下着を脱がせ、そのものを口に含む。


「ちょ…夾くん?!」

「……」


舌を這わせば、薫の身体が大きく動いた。


「待っ…アッ……」

「薫…」

「夾…く…っ」

「好きだ」


夾の下で鳴く薫。


それを満足そうに見ながら、夾は言った。


「好き、好きだ」

「っ……」

「愛してる…」

「んっ…ダメッ…」

「薫、もうどこにも行くな…」


薫の目から、涙が落ちた。

夾はビックリして行為を止めたが、薫は慌てて拭う。


『違うの、嬉し泣き。また夾くんを感じられて嬉しいの』


そう言った、薫からのキス。


夾はまた、愛を刻みはじめた。