晴れた午後。
お昼でいい感じで満たされ。
ぽかぽかの太陽。

「眠い・・・」

長い長い数式は、何かの呪文みたいで、「何?今から呼び出すの?(笑)」とか、言いたいんだけど、それさえ叶わない。

「柚大丈夫?」

「花梨ー…無理だよ」

隣で静かに勉強してた花梨が、あたし様子を伺い心配する。

「確かに眠いね」

先生にバレないようにこそこそと喋る。
テスト前だから、みんな先生が言う言葉一つ一つ耳を傾ける。