どうやら俺が本気だってコトを涼は分かってくれたらしい。
流石、幼馴染。
「あ、俺今ゴムきらしてるんだった。澪持ってる?」
「ん」
ゆるゆると制服のズボンのポケットに手を入れて渡す。
それを受け取りながら、手元に視線を落としてポツリと呟く。
「...澪...」
「...ぁ」
しまった。
女きって、使わなくなったゴム。
捨てるの忘れてた。
「いや、ちげーんだよ涼...あんな?...」
「...お前何考えてんの?俺が一回で済むと思ってんの?」
「は?」
...どうやらコイツはまだ催促しているようだ。
そうだ。
コイツはそーゆー奴だったわ。
馬鹿でよかった。
