「そうやっていられるのも今のうちかも」



桜井の手に力が入る。


そしてあたしの腕を掴んでいる反対の手で

ケータイを自分の顔の横に持ってくる。




「じゃーん」




ニコっと笑う桜井。

ジリジリと照りつける太陽が眩しい。

桜井の笑顔も眩しい。




「・・・。」




思わずケータイに視線がいく。

そこに写っていたのは...



「あ」




調度あたしが転んだと時の写メ。

地面にへばりついているあたしがケータイに納められていた。



「綺麗に撮れてるでしょ」




「消して、お願い」




「やだ」




「消してっ」




ケータイに手を伸ばす。

これじゃあ、あたしのコト知らないからって

いくらなんでもコレはダメだろう。




「必死な顔、いいわ」




と言ってケータイをめいっぱいあたしから遠ざける。