道路は太陽の光に照らされてとても熱い。
人通りが少ないこの道にあたしはその場に座り込む。
薄い生地の白いワンピースから道路の熱が伝わる。
転んで擦り剥いた膝が少し痛い。
「見ちゃったー」
突然頭の上から声が降ってきた。
声がした方を見てみると...
「バッチリだよーん」
座っているあたしにケータイを向けている桜井がいた。
桜井は立っているから見下ろされている。
「・・・。」
桜井となんと一回も話したことない。
そもそもあたしのコトなんか知らないだろう。
桜井は学校の有名人だからあたしは桜井のことは知っている。
でもあたしは有名人とかそんな特別な人間じゃない、いわゆる凡人。
そんなあたしのコトを知ってるはずが絶対ない。
「ちょっとー、聞いてる?」
無言で視線だけ向ける。
ココはバックレればイケるんじゃね?
あたしの失態を見たからって
あっちはあたしの情報なんて知らないし...シカトしよう。
