涼が容赦なく女を睨む。
おぉ、怖ぇ怖ぇ。
ホント、涼は絶対的にまわしたくねぇな。
...まぁ、まわさねぇけど。
「ごごごごごごごごごごごごめんなさい！！！！！！！」
ケバイ女は全力で走っていった。
さっきまでの怒りはどーしちゃったんだよ、女。
それにしても噛みすぎじゃねえの。
「...澪。この貸しはデケェぞ」
「え、何？まさか追い払ってくれたのー？」
「おう」
「やっさしー。俺の為に体張ってくれたの～？嬉しいー！キャッ」
涼が俺をげんなりとした顔で見る。
んだよ～。
ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ...
「あ、チャイム」
「俺こんままサボるけど、涼は？」
