海坊主



「落としたんだ」



「はっ?」



海里の答えは、以外にシンプルで、逆に呆れた。



「前の日、雨降ってたじゃん?」


うん。土砂降りだったね。


「空港の前に、水溜りあって、うっかり落としたんだよ」


「・・・」


「俺の携帯、防水じゃないし、結構古いし。使えなくなって」


そういえば、携帯にかけたとき、
『お掛けになった番号は、現在使われておりません』とか、言われたような。



「なんで、話すの躊躇う必要があったの?」


「いや、だってさ・・・恥ずいじゃん?」



照れてる。


海里が、照れてる。



「海里のばーか!あたし、拒否られたと思った」


「な、バカはめぐの方!だって、めぐの事好きだったし・・・」


「ほんと・・・?」


「おう・・・」



海里が、すんごい照れてる。



カシャッ


「記念に」


照れてる海里。