「あ、もしかしてー『ここ天国』なんて思ってる?」


地獄だったら、思ってるかも。



「残念!ここは、俺の部屋ね」



海里と名乗った男は、コンビニのお弁当を持ってきてくれた。



「俺、海里っていうの。君は?」



「・・・愛流」



「めぐる?いいじゃん、名前」



今まで、不思議だねとか、変わってるねしか言われた事が無かった名前。



「漢字、どう書くの?
海里は、海に里って字」



「・・・愛に、流れる」



「へー。良い名前じゃん!」




それから、海里の持ってきたお弁当を食べた。



(ハンバーグ、美味しい)