次の日、広い部屋を海里と出た。 「じゃ、いってくる」 「いってらっしゃい」 いつもと変わらない会話。 「いってきます」 「帰ってこいよ」 立場逆転。 この町、唯一の駅に着いて、地元までの料金と時間を調べる。 3時間、かー。 遠いな。 ここに来た時は、何も考えてなかったから分かんなかった。 どんだけ、病んでたんだ。