なぁ俺にせーへん?








  「遅刻だー!!」


  高校生活の始まる大切な
  入学式の日に私は寝坊した・・・



  「ふぅ間に合った・・・」


  何とか時間に間に合った私は
  入学式の会場を探した



  「あれぇ・・・迷った?」


  完全に迷子になった私は
  一人キョロキョロしていた



  「新入生の子かな?」

  
  後ろから心地よい低い声が聞こえた



  「はい・・そうで・・す」



   私は振り向いた瞬間
   思わず息をのんだ



   すっと通った鼻筋
   色素の薄い髪

   美青年という言葉が
   まさにピッタリな男の人が
   立っていた