色々な考えが頭を駆け巡っていたその時、突然後ろから手首を掴まれる。
驚いて後ろを振り返るとそこにはあったのは、優しく微笑む誠也の姿だった。
驚きのあまり、呆然としている私を見て誠也は「ごめん。びっくりした?」と、顔を覗き込む。
ばっちり合った目線に、思わず俯いた。
「ちょっとだけ…。」
「悪い。
そこのコンビニ入ってた。」
と、私に暖かい缶コーヒーを手渡した。
…嬉しい。
手と同時に心まで暖かくなっている自分がいた。
「いいの?ありがとう。」
「うん。
ここじゃまずいだろ?
どっか移動するか。」
そう言いながら、誠也は自然に私の手を握った。
