迷うことなく電話をかけ直す。
1コールも鳴らない内に、携帯からは大好きな声が聞こえた。
「莉沙?大丈夫か?」
“大丈夫か?”
こんな一言一言でときめいていたら、私の心臓はきっともたない。
「うん、大丈夫…。
それよりごめんね?
私変な事言ってなかった?」
一番不安だった事を聞くと、返って来たのはこんな言葉であった。
「もうすごかった。
大声でママの悪口言うわ、泣くわ、服脱ぎ出すわ、屁こきだすわ…」
「嘘だ!!」
誠也がまだ喋っている最中に、大声でその言葉を遮る。
「嘘だよね!
嘘だ!…よね?」
普段の自分ならそんな事絶対しないだろうけど、泥酔した状態ならしていないとも限らない。
