…― …――― …――――― 耳元で鳴っているアラーム音にハッとなる。 違う、これはアラームじゃない。 着信音。 こんな早朝からの電話をかけてくる人中々いない。 一つ大きな欠伸をして、少し不機嫌になりながら画面を確認した私は、一瞬で目が覚める事になる。 そこには表示されていたのは、 〈着信:誠也〉。 目を疑い画面を見つめたままパニックになっていると着信音が止まってしまった。