えっ・・・・
やっぱりそこに立っていたのは桐島さんだった・・・。
さっきまでそこにいなかったのに・・・
周りにはかわいい女の子がたくさん・・・。
すごい睨まれてる・・・
怖い・・・怖いよ・・・
「シオン!?」
私は耐えることができなくなって
思わず逃げ出した。
全力で。涙がでてきていることも知らずに。
とにかく力いっぱい走った。
「ふぇ・・・」
涙がどんどんあふれてくる。
やっぱり私なんかが桐島さんを待っていちゃいけなかったのかな・・・。
もう・・・怖い・・・だめだよぉ・・・
道の中心でずっとずっと泣いていた。
すると、誰かに後ろから抱きしめられた・・・
えっ・・・
振り返ると・・・
抱きしめてきたのは・・・
息をきらしている桐島さんだった・・・。