下駄箱…というより玄関で1人で桐島さんが待っていた。 誰のことを待ってるのか知らないけど… いろいろ考えながら通り過ぎようとした。 「風平さんっ」 名前を呼ばれて腕をつかまれた。 「…やっぱりキミのことが好き… あきらめられないんだ…。」 「一つ聞かせて下さい。 どうして私なんですか? 話したこともないし、名前だって知ってる人は全然いないのに…」 少し沈黙がすぎたころ…桐島さんが口を開いた…。