モノクロ*メランコリック



「…おごってくれるなら、一緒に行ってあげなくもないわ」


…ほら。

彼はやっぱり、愛おしそうに目を細めた。






「…で、何があったの?」


校舎の窓から見つからないよう中庭へ行って、自販機の前のベンチに座った。

シロは当たり前のようにコーヒー缶を買って、私に手渡してくる。

彼もまた同じものを買って、私の方を向いた。


「…別に。大したことじゃないわ」

「大したことじゃなかったら、泣いたりしないでしょ。そういえば、りさは?」

「教室。面倒だとか言って、ついて来てくれなかったのよ」


つん、と唇を尖らせると、シロは面白そうに「だからひとりなんだ」と笑う。