「その台詞、そっくりそのまま美愛子に返すよ。…俺は、自販機に行く途中。もう昼休み終わるから、急いでたんだけど」
「…じゃあ、早く行けばいいじゃない」
「行けるわけないでしょ。さすがに」
うつむく私に、優しい声が降ってくる。
…なによ、なによなによ。
むかつく、むかつく!
「放っておいてよ。嫌なんでしょ、学校で私と話すの」
「話すのが嫌なんじゃない。美愛子から来て欲しくないだけ」
「…意味わかんない。結局同じことじゃないの。…ほら、早く行きなさいよ。私はなんともないわ。シロに心配されなくったって、平気」
しん、と静まり返る。
すると昼休みが終わるチャイムが鳴って、私は唇を噛んだ。
シロは、まだそこにいる。
…なによ、なんなのよ。
なんで弱ってるときに限って、現れるのよ。
話すのが嫌なんじゃなくて、話しかけられるのが嫌って、意味がわからないのだけど?
理由を言ってくれなきゃ、私は納得してあげないわよ!



