ねえシロ、好きよ。
いつもいつも、わがままな私のことを受け入れてくれて。
親のように叱ってくれることもあれば、穏やかに許してくれることもある。
誰よりも優しく笑いかけてくれるシロが、ずっとずっと、大好きだったの。
だからこそ、最近のシロの様子に戸惑っていたけれど。
…私は所詮、黒猫なのよ。
心の底から欲しい人の表情は、すべて知っていたいものなんだから。
飼い主は、愛犬のことをすべて把握しておくべきでしょう?
独占欲強いのよ、私。
知ってるでしょう、シロ。
私、どうやったってあなたのことが好きなのよ。
だから、だから。
私だって、頑張るの。
「…ありがとう、りさ。大丈夫だから。…そろそろ私も、動かなきゃね」
ふ、と笑って、心配してくれるりさを見つめる。
『動かなきゃ』と言った私を、りさは驚いたように見つめた。



