これは、現実?
もう、熱いのが頭の芯なのか顔なのか、それすらもわからない。
彼の瞳から目がそらせなくて、ただただ、それだけで。
私ができたのは、かろうじて口を開いて、か細い声を出すことくらいだった。
「……あ、かく、ない」
「赤いよ、真っ赤。声もちっさいし。ほんとにどしたの、美愛子」
さっきと同じ、言葉。
なのにシロの顔は、さっきと全然違う。
戸惑いなんて、かけらもない。
楽しそう、面白そう。
そんな言葉が当てはまる、笑みで。
どうしたのよ、シロ。
あなた、そんな顔するの?
優しくて穏やかなシロは、どこへいったのよ。
意味、わかんないわよ。
シロが、こちらをじっと見つめていて。
ばくんばくん心臓が音を鳴らしている。
これからどうするか、判断が出来ない。
死んじゃうわ、私。
ドキドキしすぎて、死んじゃうわ。



