モノクロ*メランコリック




「四組の劇を見に」


…これから、シロのクラスの劇を見に行く。


きっと観客には、女の子がたくさんいるんでしょうね、と少し憂鬱な気持ちになった。







「「キャーッ、進藤くーん!!」」


観客の女の子達の黄色い歓声は、想像以上にすごかった。


開演の十分前に体育館に行ったのに、もう前の方の席は取られていて。

私達が今いるのは、とてつもなく後ろの方。


シロが登場した瞬間、女の子達は一層盛り上がった。


「…すごいわね」

「うん………」


私達の幼なじみって、アイドルか何かだったかしら。

前の方の歓声を聞きながら、りさと苦笑いをこぼす。


…王子役をするシロは、やっぱり本物の王子様じゃないかと思うくらい、格好よかった。


あんなひとが幼なじみで、しかも私のことが好きだなんて、私の人生捨てたもんじゃないわ。


素敵よ、シロ。

是非ともその勇姿をカメラにおさめて、一日中鑑賞していたいくらいね。そんなことしたら引かれそうだけど。


さっきの私の告白、伝わったのかしら。

伝わったとして、シロはどう思ったかしら。


これでシロが変わらなければ、私は彼にとって、それまでの存在だったってことよね。

まぁ、もし今回でダメでも、また明日から頑張るけれど。