「やっぱ、ミアちゃんと進藤くん対決って感じ?」
「ふたり目当てで来る奴、絶対いるだろ」
「ミアちゃんと進藤くんは、校内でも有名だしね」
…なんですって……?
私とシロが、対決?
思わずシロと、目があう。
花凛ちゃんは、「勝ちたいねえ、ミアちゃん!」と無邪気に笑いかけてきた。
「…そうだね。でも進藤くんが王子様なんてしたら、女の子の観客がすごいことになりそう」
控えめなお姫様スマイルで、アハハと笑う。
素直な花凛ちゃんは、「そうだよねえ。そこが強いよね〜」と真剣に答えてくれた。
普段のシロに対しての私なら、絶対こんなこと言わない。
これがちゃんと嫌味に聞こえるのは、たぶんこの場でシロだけだろう。
案の定、私の『姫宮さん』としての発言にムカついたのか。
シロは私を見て、にっこりと笑った。
それがただの王子様スマイルじゃないことくらい、わかっていてよ?
そういえば、言っていたものね。
『特に、学校の“姫宮さん”。見てるとムカつくんだよね。あの作り笑顔、崩したくなる』
って。



