「あー、うん。たまに。俺はあんまり歌わないけど」
「そうなんだぁ。えー、進藤くんの歌聞きたーい」
可愛いわねえ瑠奈ちゃん。
シロも、お得意の爽やかスマイルで対応しちゃうし。
別にもう、これくらいで妬いたりはしないけれど。
スマホを取り出して、鞄の中で操作する。
メール画面のいちばん上にあったのは、『シロ』の二文字だった。
……えっ。
送ってきたのは、ついさっき。
もしかして、さっきは私にメールを打ってたの?
開いてみると、そこには簡潔な文章があった。
【ただの人数合わせで無理矢理連れてこられただけだから】
…なにこれ。
言い訳かしら?
いえ、まぁ弁解くらいはさせてあげてもいいけれど?
ただ、これを一体どういうつもりで送ってきたのかが、気になるわね。
自分が、チャラいやつだと思われたくなかったのか。
それとも、私のことが好きだから、誤解されたくなかったのか。



