「言いたいことがあるなら、ハッキリ言いなさいよ!」
「…ううん、また、大変だなあと思って…」
シロが、コーヒーを飲みながら遠い目をした。
た、確かにときどき、テスト前はシロの家でりさと三人、勉強会をしたりするけど。
主に、頭の悪い私のための会だけど!!
「…べっ、別に、私ひとりだって勉強くらい、できるわよ」
「勉強は誰にだってできるんだよ。問題は、美愛子がなかなか理解ができない馬…あぁ、ごめん」
「今一体何を誤魔化したの?誤魔化しきれてなかったけど?」
シロは、黙ってコーヒーを飲む。
私がシロを睨んでいると、様子を眺めていたりさが口を開いた。
「…真白も、大変ね。ミアがいたら、おちおち彼女も作れやしないじゃないの」
こっ、ここでその流れにもっていくのねー!?
まるで私が邪魔しているとでもいいたげに!
実際そうだろうけど!
シロはしばらく考えるようにりさを見つめていたけど、やがてハハ、と笑った。



