ぎゅう、と強く抱きつくと、シロは少しの間沈黙して、それから背中をさすってくれた。
その手が暖かくて、優しくて。
とてつもなく、愛しく感じた。
…やっぱり私、手放せない。
この手の温もりを、手放せないわ。
諦めたくないの。
心の底から安心できるのも、好きだと思うのも、このひとだけだから。
『誰とも付き合う気、ないから』
…それでも。
好きなのよ、シロ。
*
その後、念のため喫茶店で待機していたりさと合流。
竜崎くんにも連絡して来てもらって、事の次第を説明したのだけれど。
竜崎くんたら、私の話を聞くうちに、どんどんどんどん怒っていっちゃって。
終いには、「あいつら、シメてくる」なんて物騒なことを言い出した。



