モノクロ*メランコリック



言うが早いか、シロは私を抱えたまま通りの方へ走り出した。

当然、男達も追ってくる。

怖い怖い怖い!


「に、逃げるの!?」

「当たり前じゃん。俺、ケンカできないもん」

「そりゃそうでしょうけど!逃げ切れるの!?」

「人が多い通りに行けば、あいつらは何もできなくなるよ。それまで辛抱して。足の速さだけは自信あるから」


シロの運動神経が無駄に良いのは、知ってるわ。

確かにこのまま行けば、逃げ切れるかもしれない。

でも……


段々と人が行き交う通りが見えてきて、少しずつホッとしてくる。

そんななかで、私はシロの顔を見た。


「…シロ、どうして来てくれたの?」

「りさから連絡があったんだよ。美愛子が知らない男に連れ去られたって。場所は、りさが尾行してくれたからすぐわかった」


ああ、りさ、あのときすぐに携帯を出していたものね。

…でも尾行って…まさかあのあと、シロに電話をかけながら、私と男達のあとをつけてたっていうの?

りさ、なんて女!惚れちゃうわ!