ちょっと…冗談じゃないわよ。
私のファーストキスはシロに捧げるって、十年以上前から決めているのだけれど!?
咄嗟にギュッと唇を噛んで、頭を動かす。
そのままゴツンという派手な音と共に、相手へ頭突きをお見舞いした。
「…!!いって…!」
「私とキスできるのは、私が認めた王子様だけよ」
てゆーか、シロだけよ!
よろける男を、キッと睨む。
「あんた達はお呼びじゃないの。出直してらっしゃい」
フンと鼻で笑うと、今度こそ目を血走らせた男が、殴りかかってきた。
「!」
「調子にのりやがって……!」
…や、ばい。
思わず目をつむった、そのとき。
…パシン、と。
目の前で、何かが男の拳を受け止めた。
……え?
目を開けてみると、そこにいたのは息を切らしたシロで。
その手が、男の拳を掴んでいた。
な…なんで、シロが。



