「よわっちい女が、男に文句つけてんじゃねえよ。女は女らしく、怯えてればいいんだよ」
…なんて古い考え方。
これだから嫌なのよ、変われないひとって。
許容範囲が狭すぎて、やんなっちゃう。
変わるべきことと、変わらなくていいこと。
その区別がつかなきゃ、いざという時に大切なものを守れないと思うから。
壁へ追い込まれて、逃げ場をなくす。
男のひとりがニヤリと笑って、私を見下ろしてきた。
「…へっ。あんた、口は生意気だが、顔はなかなか可愛いじゃねえか」
「…知ってるわ」
「しかも自信家ときたか。こりゃ大物だ。……ちょっとくらい乱暴しても、見逃してくれよ?」
目を見開く私の顔に、男の顔が近づいてくる。
ちょ…さっき『キス』とか言ってたけど、本気だったの!?
手を動かそうとするけど、押さえられていてびくともしない。
その間にも、男の唇が近づいてくる。



