そろそろ竜崎くんを助けてあげようと思い、私はシロに視線を移した。
たぶん竜崎くんには、何か訳があるのよね。
なんにしても、こうやって高校生らしからぬ苦労をしてるひとを、責められないわ。
「シロ、私はなんとも思ってないわ。実際正人くんを見ているだけだったし」
そう言うと、シロは罰が悪そうに目をそらした。
「…いや、これは美愛子じゃなくて…俺が嫌っていうか」
シロの言葉に、首を傾げる。
…どうして、シロが嫌なの?
そんな疑問が頭に浮かんだとき、後ろから「ミアー!」と突撃された。
振り返ると、砂遊びに飽きたのか、正人くんが私をキラキラした目で見ている。
その手には、いつの間に作ったのか、細く丸められた新聞紙の長い棒があった。
「カイジュウごっこしよー!」
かいじゅうごっこ?
…ああ、怪獣ごっこね。



