まぁ、予想していなかったわけではないわ。
この辺、近所なんだもの。
公園の砂場で座り込む私を、彼は眉を寄せて見つめた。
「…なにしてんの?」
「観察」
そう言うと、シロは私の後ろにいる正人くんを見たあと、もう一度私を見た。
その顔は、青ざめている。
「…は、犯罪だけは起こすなよ…」
「冗談に決まってるでしょうが。子守よ、子守。頼まれたの」
さすがに本気にはしていなかったのか、シロはすぐに表情を変えて「誰に?」と言ってきた。
もし本気にしてたら許さないけれど。私が興味あるのは保育園児じゃなくてシロよ。
「竜崎くんよ」
その名前を口にした瞬間、シロの目の色が変わった。
眉を寄せて、あからさまに『なんで?』という顔をする。
…なんだか、やけに機嫌悪くするわね。



