モノクロ*メランコリック



私も、なんとなく並んで歩く。

それに気づいた正人くんが、不思議そうに私を見てきた。

「だれ?」

「俺のクラスメイトだ」

「ふーん」

じろじろと無遠慮な視線を向けられ、目を逸らす。

そもそも、なんで自分がこんなところに連れてこられたのかもわからないのに、自己紹介なんてできないわよ。

正人くんはひとしきり私を見たあと、これまた明るい声で言った。


「コーコーセーなのに、ちっちゃいね!」


ハイ言うと思ったぁーー。

どうせ私は、その辺の小学生と変わんないわよ。今でも私服でいたら、小学生に間違えられるもの!


ふんっと顔を背けると、すぐに竜崎くんが正人くんの頭を小突いた。

「おい。正人」

「う…ごめんなさい」

まったくもう、やんなるわ。

どうせならこう、『かわいいね』とか言ってくれたらいいのに。ええ、それならまぁ、許してあげなくもないわ。