…ヤンキーみたい。
ずんずんと前を歩く彼を見上げて、そう思う。
けれど、近所のスーパーのレジ袋を持っていた昨日の彼と、ヤンキーっていうのは、あんまり繋がらないわ。
だって確かそのレジ袋、大根とか入ってたわよ。大根よ?大根。ヤンキーが大根なんか買うわけないじゃない。どんな状況よ。
そんな偏見じみたことを考えながら、無言で歩く彼と学校を出た。
…あれ?校舎裏じゃないのね。
カツアゲとかかと思ってたけど、どうやら違うみたい。
それから、十分ほどお互い無言で歩いたのち。
私は周りをキョロキョロと見回して、近くに同じ学校の生徒がいないことを確認した。
そして、ようやく喋るための息を吸い込む。
「…で。どういうつもりなのかしら、竜崎くん?」
話しかけると、竜崎くんは私を見て眉を寄せた。
「…お前、マジで学校とキャラ違えな。気持ちわりい」
「うるさいわね。人の弱み握って、つけ込んで。楽しい?」
思わず睨むと、彼は案外あっさりと「ああ、さっきは悪かった」と謝ってきた。なんだそれ!



