「家に行って、勉強教えてもらったりしたんだ。そのときに告白したんだけど…ダメだった」
ダメ…だった…?
頭の中が一気に混乱してきて、ごちゃごちゃになる。
え?
どういうこと?
シロは、柳田さんのことが好きなんじゃないの?
だって、ホットケーキ…は?
ぽかんとしている私に、柳田さんは「姫宮さんはすっごく可愛いし、お似合いだよね」なんて言う。
いつもなら喜ぶところなのだけれど、今の私にそんな余裕はない。
柳田さんが他にも何か言っていたけれど、まともに頭に入って来なかった。
しばらくすると柳田さんはすっきりした顔をして、「じゃあね」と言うと、去っていった。
「………………」
靴箱で、呆然と立ち尽くす。
近くで心配そうな顔をしたクラスメイトが何人か声をかけてくれたけれど、曖昧な返事しかできなかった。
……柳田さんは、シロにフラれた。
フラれた。
フラレタ。
フラレター………
「目が逝ってるわよ、ミア」
目をぐるぐる回して床を見つめる私の顔を、いつの間にか目の前に立っていたりさが覗き込んできた。



