モノクロ*メランコリック



「美愛子」

「ば、バイバイ」


早足で、リビングを出る。

彼は最後まで私を引きとめようとしていたけど、家を出てからは追いかけて来なかった。


自分の家の扉を勢い良く開け、中へ入る。

そのまま玄関扉にもたれかかって、ずるずると崩れ落ちた。

頬の熱が、冷めない。


……どうし、よう。


私、明日ちゃんと笑えるかしら。







翌日、月曜日。

ずーんとしながら登校し、校内へ入る。

結局昨日は眠れなかった…なんてことは、なかったのだけれど。

だって、私だもの。

外見以外の長所といえば、単純かつ明快な性格をしていることくらいな、私よ?

昨晩は、たっぷり七時間寝ちゃったわよ。お目覚め爽快よ。

けれど、憂鬱な気分は抜けなかった。


また今日も、柳田さんと仲良さげに話すシロの姿を見なきゃいけないのかしら。

意気地なしの私は、そんな彼に話しかけることもできない。

昨日、あんなことを口走ってしまった手前、もうなかったことにはできないし。

……もしこれでフラれて、シロと今までのように話せなくなったら、どうしよう。

昨日はその可能性を考えられるほど、心に余裕がなかった。

我ながら、早まったわ。

本当、馬鹿。