「………はぁ」
暇だわ。
…いいえ、正しくは暇ではないのだけれど。
定期テストを来週に控えた今、やるべきことなんて決まってる。
けれど、勉強する気になんてならないわ。
シロと柳田さんのことが、頭から離れなくて。
こんなの、集中できない。
…ああ、言い訳ではないわよ。
勉強しない言い訳とか、そういうのではないの。決して。ええ。
「……………」
でも。
…このままは、良くないわよね。
いっそのこと、勉強に集中するのはどうかしら。
テストが終わるまで、色恋沙汰から離れるの。
そうよ、それがいいわ!
よし!とベッドから起き上がって、普段滅多に使うことのない勉強机へと向かう。
苦手な数学の教科書を出して、範囲のところを確認してみた。
「…………」
ざっと目を通して、パタンと教科書を閉じる。
なにこれ、全然わかんないわ!
どうしましょう、このままじゃ赤点祭りよ!!
頭の悪い私は、確かに一度のテストで必ずひとつかふたつ、赤点をとってしまうのだけれど。



