今日は待ちに待った夏祭り当日。
私には彼氏なんていないから
親友の瑠果と来ることにした。
待ち合わせは5時。
今は4時50分。
まだ瑠果は来ていない。

「華南ー!!」
この声は瑠果の声。
私の所に向かって来る瑠果。
「ごめん!!髪セットしてたら遅くなっちゃってさ!!」 
「ううんー。全然大丈夫!!」
「良かった!」
こんな会話を交わしつつ、
私達は歩き始めた。

「瑠果ー?」
「なに、華南?」
「瑠果って彼氏…いるよね?」
「…、あ…うん、いる…よ?」
何だろう。やけに弱々しいな。
「彼氏と来なくて良かったの?」
「う…ん、いいの。それより今日は華南が拓人君に告白するんでしょ!?そっちの方が大事!!」
うっ…、それは…。
拓人君の事は確かに好き…だけど。
「本当に…いいの?」
「うん!!いいの!!」