「そだなぁー。夏だし恋歌いくか!!!
 俺、このバンド初めてもう2年経つけど夏で恋歌は初めてだしな!」

あ。そーいえば。
「麗も恋歌がいい!曲つくりたいなぁ。久々に!!!」
久々に意見があった!!なんか快感。
「んじゃぁ決定だね。カップリングはどする?」
「あぁ。確かに。そこはさっぱりした感じにするのは?
 俺はなんてゆーか…。夏らしくなくて梅雨って感じが良いな。」
晃が言うのに一理ある。
「麗は ロック系がいい。ヘドバンするまではいかないけど
ライブのときファンの子達と合唱できるような曲。」
麗の作る曲は個性的。
だからこそ芸能界に通じたんだと思う。
麗が居なかったらこのバンド…どうなってたんだぁ??
「みんなの意見は分かった。・・んだけどぉ。
柚と晃とうちは梅雨のイメージの方だけど。
麗は??これでもいい?」
「・・・・」
ヴっ…。
麗はウルウルした目でうちを見る。
まるで
((うちはロック系がいいの。駄目?))
って訴えかける猫のように。
「…麗?」
「うん!!ぃーよ!麗もそっちがいいって思ったし!」
・・・・
「「「単純」」」
麗以外のうちらが同じことを思ったにちがいない。
「あれ…?みんなどーしたの?固まっちゃって。」
「いいや。なんもないない。
てか休憩しようぜ?晃寝ちゃったし。」
「ほ…
ほんとだ。」