私が愛した暴走族





「なぁ」




「ん?」






輝君が私にヘルメットを
渡すのと同時に話しかけてきた。









「明日暇?」






「えっと………なんで?」








輝君はバイクにまたがりながら「なんとなく」と答えた。









なにそれ。



なんとなくで聞いたの??






「そっか。明日は勉強しなくちゃなの。入試まで3ヶ月きったし」