私は財布を持ってスーパーの中に入った。 頼まれた物を眺めていると、ふと後ろに人気を感じ振り返った。 「何してるの?」 それは紛れもなく、輝君で―――。 輝君は「心配だから」と言って、私が眺めていた物の隣においてあった物を手にとった。 「こっちの方が安いよ?」 そっちの方が安いのは当たり前でしょ………… 「それはこれと全然違う商品だから」