「なぁ」






「は、はい!!」








俯いていた私の顔を覗き込んで「なんで?」と聞いてきた。







「な、何がですか!?」








輝君は私のヘルメットを外した。







「なんで敬語?」








私は手で髪を整えながら「年上だからです」と答えた。









「リサには違うのに?」








お姉ちゃんに敬語は使わないよね、普通。








「お姉ちゃんは家族だし.......」