私が愛した暴走族




はぁ、さすが不良のやることは違うな…………



「菜々ちゃん、こっちおいで?」



輝君が指差すところを見ると、男に挟まれる場所だった。




「け…………っこうです」



私は早足で家に入った。




「お母さぁ~ん」



私は家に入るなり、お母さんのところまで行った。




「そんな半べそかいてどうしたの?」



リビングでパソコンをいじっているお母さんが笑いながら


私を見る。