「おはよう、ココ。」




彼女は高梨 沙羅といって

同じクラスで幼馴染でもある。


175センチと長身で、男みたいな短くて遊ばせたヘアースタイル。


体の線が細く、歩くマネキンみたいだ。


そして顔も美少年と見紛う整った顔つき。


彼女は私のボディガードみたいな親友だった。




「沙羅、お父様の具合はどう?」



彼女の父は大企業の会長なのだが

最近体の調子が思わしくないようだった。





「うん・・・まあまあね。」





彼女がそう言う時は大抵あまりよくない日だった。

今週から新しい治療を始めると言っていたのにあまり良くならなかったのだろうか。




「そっか・・・。」