そう考えた私は、着ていたパジャマから洗濯された自分の服に着替え、スリッパを靴に替えた。 着替え終わると窓を開け、降りる足元を確認した。 外は身が竦むような寒さだった。 足元は大理石で出来たテラスだ。 すっかり回復した体を使って窓枠にのり、下に降り立った。 横を見渡すと等間隔に窓があり、家と言うより城だった。