私がアランに下ろされたのは元居たベッドの上だった。 駄々をこねるようにアランの首へ回した手をかたく結んだまま離さなかった。 「ココよりアベルの方が辛いと思う。」 その言葉に驚き、手を外した。 アランは私をベッドに寝かせ、また部屋を出て行った。 今度はしっかり鍵を閉められた。、 どうして? アベルが傷ついているの? 私には全く理解できない。 泣き疲れた私は落ちるように寝入った。