翼は赤い顔で廊下を歩いていた。













認めない認めない認めない…ッ






変態ストーカーに心を奪われたなんて、認めない!!!!










でも、キスをしてしまった、それは事実。欲情も嫉妬もなにもかもすべてが事実












あのとき初めて学校で出会ったときと違う警鐘が鳴り響いていた












あのままあそこにいたらきっと彼女にもっと深く触れていた。









また鳴った警鐘は己の理性を保持するためのもの。










あぁ、くそ、こんなはずじゃなかった










でも、彼女のハジメテノキスを奪えただけでよかったとしようか











追いかけられて


逃げ惑い


交わされて


また惑う









そして結局、














……――――――――次は俺が追いかける














愛し愛され追いかける













彼らの恋はまだ始まったばかり
























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