Purewhite Devil

“彼を想い続ければ、貴女が傷付く事になる。想いが強ければ強い程に、運命を受け入れる事が困難になってしまうのよ”

「おあいにく様ッッ!!もう十分傷付いたのッッそれでも私は今こうして運命を受け入れようとしてるッッ!!」



どんなに傷付いたって前を向いて歩くしかない。


時間は立ち止まる暇なんてくれない。


残酷に過ぎていく。



“私が言っているのはそんな事ではないの”

「そんな事!?私がどれだけ傷付いたかなんて貴女には分からないッッ」

“あの程度でそれ程までに傷付いたのであれば、やはり彼を――泉堂 薫を綺麗に忘れてしまいなさい”

「ッッ――」



今まで柔らかい口調だったのに、突然重く固い口調に変わり、私は息を飲んだ。



“泉堂 薫は近い未来、死を迎える――”



――え?


ど――言う、事?