Purewhite Devil

「だったら私は今夢の中にいるの？」



疑問ばかりが頭に浮かぶ。


いくら考えても分からなかった答えを、彼女ならきっと答えてくれるだろうと思った。



“ここは夢と現実の狭間”

「はざ、ま？言ってる事がよく分からない――」

“今までは貴女の意識を全て支配できていたの。だから私が貴女の体をどれだけ使おうと、貴女は深い眠りにつき夢の中にいられた。けれどそれが危うくなった今、どうやら私の力は限界に近付いているみたい――”



彼女が寂し気に笑い、何故だか私は悲しくなった。


いったい何がしたくて私の体を使ったんだろう。


目の前にいるこの温かく眩しい程の光を放っている物体はいったい何者なんだろう。


私の中の疑問は一つ消えてはまた一つ増え、解消される気配がなかった。